賢者の書 / 喜多川泰 人生をより豊かにする自己啓発本

今回は、喜多川泰さんの賢者の書を紹介します。

こちらの本は自己啓発本ですが、物語形式になっているため、小説のような感覚で読み進めることができます。

自己啓発本の入門としておすすめの1冊です。

  • 人生について考えたい
  • 失敗を恐れて行動できない人
  • 読みやすい自己啓発本を探している

結論から言うと、本書は物語形式であるためとても読みやすく、本が苦手な私でも読み進めることができました。

あらすじ

少年サイードが旅を通して、9人の賢者から生き方の教えを学び、成長していくといった内容になっています。

本を読んだ感想

  • 物語形式のため、とても読みやすい
  • ポイント、ポイントでわかりやすくまとめられている
  • 失敗も成功のための一つの事象にすぎない

他の読者の方々も高評価のようです。
自己啓発本なのですが、The 自己啓発本のような煩わしさがないのと、思わず納得してしまうような内容になっているのが高評価につながっているのかもしれません。

もし、自分が中学生時代に読んでいたら、「人生変わっていたかも」と思わせてくれた素晴らしい本です。
子どもはもちろん、全世代の大人たちにもこの本をオススメします。
「人間は何度だって生まれ変わることができる」のですから。

友達に薦められて読みました。
こんなに説教くさくない自己啓発本は初めてでした。
人生をどういう姿勢で生きるか、とても参考になりました。
特に印象に残った教えは、将来何になるかではなく、どんな人間になるかが大切だという教え。

賢者の教え

  1. 行動
  2. 可能性
  3. 自尊心 / 他尊心
  4. 目標
  5. 投資
  6. 幸福
  7. 言葉
  8. 感謝 / 与える / 誕生

行動


第一の賢者は、「行動」の重要性についてお話ししています。

賢者の教えを要約すると、人生というパズルがあるとしたら、一つの行動は一つのピースに過ぎない。
成功や失敗も含めて、一つのパズルであるといった内容です。

つまりは、成功と失敗ではなく、どのような行動をしていったかがその人の人生を形作っていくのではないでしょうか?

行動し、成功や失敗を繰り返すことで、より良いパズルへと近づき、それが人生の豊かさにつながっていくのかなと感じました。

「お前が一つの行動を起こす。
そうすると、それに対してピースがひとつもらえる。
人生というのは、単にこの連続でしかない」

行動に対して、一つのピースがもらえるとするなら、同じ失敗を繰り返すたびにピースがダブってしまいます。

行動の結果から得られた経験を活かして次へ次へと改善をしていくことが重要なのかなと思います。

行動なくして、失敗も成功もない。

行動すると大抵は壁にぶつかる印象があります。

私自身、行動しなければ失敗しないじゃんというような考えでしたが、充実感を感じることが出来ませんでした。

行動することで、失敗はしますが、行動しない時よりも学びがあったり、人生の充実度が変わるなと思っています。

行動の結果として手に入るものは、どんな場合であっても、小さな一つのピースでしかない

行動の結果から得られた経験を活かして次の行動を起こす。

それが新しいピースを入手し、人生をより豊かにしていくことなのかなと感じました。

行動の結果返ってきたものをよく見て、どうやってこれを使うのかを考えることだ。

ただ行動をするだけではダメだよとおっしゃっているのだと思います。

行動の結果から次はどうしたらよいか考えることが重要!!

可能性

不可能と思えるようなビジョンを実現する無限の可能性が自分にもあるということを正しく自覚することが、人生の成功につながる。

最初から無理だと諦めていては、成功する可能性は”0″ですが、成功すると信じて行動することが重要なのかなと感じました。

自尊心 / 他尊心


第三の賢者は、自尊心と他尊心の重要性についてお話ししています。

要約すると、人は一人で生きていくことはできない。
いろんな人の支えがあって、初めて生きることが出来ている。

私たちの生活ってお金を払えば簡単にものやサービスが手に入る時代ですよね?

例えば、スーパーで野菜を買う場合、そこにはいろんな人が関わっています。

野菜の生産者 → 配送業者 → スーパー → 購入者

といったように簡単に記載していますが、これだけでも多くの人が関わっています。

購入者とは関係ないところでまだまだ多くの人が関わっているのがわかるかと思います。

自分は世の中の人たちによって生かされていると同時に、あなた自身も他の誰かを活かしているといった内容になっています。

賢者たるもの、自尊心を常に高く保たねばならん。
いつも自らがかけがえのない唯一無二の存在であるということを自覚しなければならない。

自分の存在自体に価値があるのだと認識する必要があると感じました。

自分を他人よりも価値のないものとして卑下してはいけない。
自分を他人よりも優れているものとして傲慢になってもいけない。

自分は価値ある人間であると同時に相手もまた同様である認識する必要があるのではないでしょうか?

目標

何になるかを考えるのではなく、どんな人間になるのか

本書の中でこの言葉が一番心に刺さりました。

自分自身、就活するときもやりたいことを探して、結局見つからなくて、なんとなく就職して・・・

まず第一にすべきだったのは、自分は今どういう人間で、これからどういった人間になっていくのかを明確にする必要があったと感じました。

第五の賢者は、今についてお話ししています。

要約すると、成功者とは常に成功に見合った行動をしている。

今日一日、成功者としてふさわしい過ごし方をするだけだ。

メディアでは、成功した人のうまくいった部分ばかりを取り上げるが、実際は多くの失敗から学びそれを糧にして成功を収めているのではないでしょうか?

投資

第六の賢者は、投資についてお話ししています。

要約すると、将来役立つもののために、今取り組むことが重要である。

投資とは自らの財産を今は使えないものに換えて、将来大きく価値が上がるのを待つこと。

資格とかと同じで、資格を取ることでその先の就職を有利にする、給与アップするといった将来の価値に重きをおくことが重要だと感じました。

20代前半までは、貯金が重要だと思っていましたが、お金はただの紙切れでしかなく、自分の経験に投資すべきだと感じました。

なぜなら、お金がなくなっても、投資して得た経験からお金を得ることも可能になると考えているからです。

メディアでは、成功した人のうまくいった部分ばかりを取り上げるが、実際は多くの失敗から学びそれを糧にして成功を収めているのではないでしょうか?

幸福

第七の賢者は、「賢者」とは「誰かを幸せにしたい」と願って行動していると述べています。

自分が何かをして誰かの喜ぶ顔を見ると、自分まで嬉しくなりませんか?

「情けは人のためならず」

成功者の方々はよく「 give, give, give, ・・・」というのはそのためではないでしょうか?

言葉

「人生というのは、小さいものから大きいものまで含めた、洗濯の連続によってつくられている。
つまり決断が人生をつくっている」

人間が日頃使っている言葉が、私たちの人生をつくっている。

私たちが物事を記憶する時ってどうしますか?

おそらく、頭の中で想像したり、書いたり、読んだりして反復するのではないでしょうか?

自分の発している言葉を身近で聞いているのはあなた自身です。

つまり、あなた自身が発した言葉によってあなたの行動、周りの環境が変わると言いたいのかなと感じました。

感謝 / 与える / 誕生

人はいつからでも変わることができる。

そのためには、「感謝」、「与える」、「誕生」が重要です。

まとめ

本書を通して、「どんな人間になるのか」が最も印象的でした。

私は周りの人に尊敬されるような行動を心がけていきたいと思いました。

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